アルツハイマー型認知症

  • アルツハイマー型認知症は、認知症の中で一番多い病気で、男性よりも女性に多く見られ、脳内の異変は記憶障害が出る何年も前から起きています。発症と進行は比較的緩やかですが、確実にゆっくりと悪化していきます。二次性の呼吸器合併症などによって最終的に死に至ることもあります。

発症原因

  • 発症する原因は、脳にアミロイドβと呼ばれる特殊な蛋白質が長年に渡って蓄積することで、神経細胞が壊死して神経の伝達が出来なくなることで、認知症が起こると考えられています。原因については未だに解明されておらず、特効薬といえる治療薬も、治療法もないのが現状です。

脳組織の変化

  • 脳組織の変化としては、アミロイドβの沈着による老人斑(アミロイド斑)と、非常に溶けにくいタウという蛋白質からできる神経原線維が脳内に出現します。老人斑は、高齢者の場合ですと認知症患者でなくても見られますが、アルツハイマー型認知症では比較的早期から、側頭葉を中心に強い程度の沈着が認められます。進行とともに、側頭葉と頭頂葉を中心に脳が萎縮していきます。

中核症状の進行過程

  • ① 多くの場合、側頭葉内側部の記憶中枢である海馬の障害から始まり、新しいことが憶えられなくなってしまったり、最近の記憶から忘れるようになります。また進行とともに、時間、場所、人の見当がつかなくなるなどの見当識障害が見られるようになります。
  • ② 進行が側頭、頭頂連合野に広がるにつれて、失語、失行、失認などの障害が見られるようになります。
  • ③ 更に前頭葉にも障害が及ぶと、効率よく段取りをするための実行機能や、感情をコントロールしたりする抑制機能にも障害が見られるようになります。

周辺症状

  • 周辺症状は、中核症状にその人の性格や生活環境、人間関係などが複雑に絡み合っておこります。症状には個人差が大きく、また接する人や日時によっても大きく変わります。

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