動脈硬化とは?

  • 動脈硬化とは、心臓から送り出される血液を、全身に運んだり、押し戻したりしている柔軟で弾力性のある血管(動脈)が、硬くなることです。ある程度年齢を重ねてから動脈硬化が起こる訳ではなく、生まれた時から動脈硬化が始まります。10歳前後からは病変の速度が上がり、30歳頃になるとはっきりとした動脈硬化が見られるようになります。自覚症状がないため、病変を進める「危険因子」を避けて、食事や運動などに気をつければ、予防ができ、進行を食い止めることができます。

動脈硬化の症状

  • 血管がもろくなり、破れやすくなります。
  • 血管の内側がもろくなり、粥腫(じゅくしゅ)ができることで、血管の中が狭くなり、臓器や組織に必要な酸素や栄養がいきわたらないことで、それらが正常に機能しなくなります。
  • 粥腫がはがれて細い血管を詰まらせると、臓器や組織に血液が流れず、それらが壊死してしまうことがあります。
  • くも膜下出血、脳梗塞、狭心症や心筋梗塞などの原因になります。

動脈硬化の5大危険因子

  • 高血圧
    塩分の取り過ぎや肥満で血圧が高くなる高血圧は、動脈硬化を進める危険因子です。「収縮期血圧140mmHg以上、拡張期血圧90mmHg以上の場合」に硬化が進みやすく、また血圧が高いほど脳梗塞や心臓病などにかかるリスクが高くなります。
  • 高脂血症
    血液中の脂肪が高い高脂血症も、動脈硬化を進める危険因子です。総コレステロール、LDL(悪玉)コレステロール、高トリグリセライド(中性脂肪)血症、Lp(a)などが増えた時と、HDL(善玉)コレステロールが減少した時に動脈硬化が進みます。総コレステロール値220mg/dl以上、LDL(悪玉)コレステロール値140mg/dl以上、HDLコレステロール値40mg/dl以下になると、狭心症や心筋梗塞との合併が増えると厚生労働省が発表しています。
  • 糖尿病
    糖尿病も動脈硬化を進める危険因子です。生活習慣・過食・飲酒・運動不足・遺伝などが大きく影響し、脳血管障害、虚血性心臓病、大動脈硬化、首の動脈の肥厚、足の閉塞性動脈硬化症などが起こりやすくなります。また他の危険因子である高血圧や高トリグリセライド血症、低HDL血症などと合併しているケースが多く見られます。
  • 肥満
    肥満も血液中の脂肪が過多になりやすく、動脈硬化を進める危険因子で、高血圧や糖尿病などと合併しやすくなります。時々体重のチェックを行い、BMIの指標と照らし合わせて体重の管理をする必要があります。
    BMI値=体重(Kg)÷[身長(m)×身長(m)]
    19.8~24.2は「正常範囲」、24.2~26.4は「過多体重」、26.4以上は「肥満」であると日本肥満学会が基準を発表しています。
  • 喫煙
    喫煙は、総コレステロール値・LDL(悪玉)コレステロール値を高め、HDL(善玉)コレステロール値を下げるなど、動脈硬化を進める危険因子です。肺がんなどの病気だけではなく、血栓症、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症といった動脈硬化性疾患の発症を促します。1日20本以上の喫煙者では、虚血性心臓病の発生が5~6割も高くなるといわれています。
  • 他にも、老化・ストレス・性別などの危険因子があります。