レビー小体型認知症

  • レビー小体型認知症は、アルツハイマー型認知症に次いで発症する方が多い認知症です。アルツハイマー型が、女性の発症率が高いのに比べ、レビー小体型は男性の発症率が女性の約2倍と言われています。75~80歳くらいの高齢者に多く認められます。症状にもよりますが、アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症よりも進行は速く、全経過は10年未満と言われています。レビー小体型では、頭がはっきりとして調子の良い時と、ぼーっとしている時を繰り返しながら進行していきます。

発症原因

  • 脳の大脳皮質や脳幹(呼吸や血液の循環を担っている場所)などの広い範囲に、レビー小体という異常な蛋白質が溜まって、脳の神経細胞が徐々に壊死して、神経伝達に障害が起こるため、認知症が起こると考えられています。原因については未だに解明されておらず、特効薬といえる治療薬も、治療法もないのが現状です。

症状の特徴

  • アルツハイマー型認知症とは違い、記憶障害よりもうつの症状とレム睡眠障害(※1)が現れ、幻視の症状も見られるようになります。また、初期の段階で自律神経の障害(※2)による便秘や尿失禁、血圧の調節障害による起立性低血圧などが現れます。そして、レビー小体型認知症の一番の特徴としては、何もしていない時であっても手が震えたり、筋肉が強張ってしまったり、動作が遅くなったり、身体のバランスを取る事が難しくなるなど、パーキンソン病に似たような運動障害が出ます。
    (※1)レム睡眠障害 ・・・ 寝ていても、夢で見たことと同じ行動を行なってしまう障害です。
    (※2)自律神経の障害 ・・・ 自律神経の障害とは、無意識に循環器、消化器、呼吸器などの活動を制御している末梢神経系の神経に損傷が起きた状態です。

脳組織の変化

  • アルツハイマー型認知症と比べると、海馬の萎縮は軽度であると言われていて、主に頭頂葉、側頭葉、後頭葉に異変が認められます。アルツハイマー型認知症との違いは、レビー小体型認知症は後頭葉の異変が認められるという点です。進行とともに脳が萎縮していきます。

症状の進行過程

  • ① 多くの人は、最初に便秘や失禁、嗅覚異常、うつ症状、レム睡眠行動障害が現れます。
  • ② 記憶障害や見当識障害など認知機能の障害と、幻視の症状などが現れます。
  • ③ パーキンソン病に似た症状が現れます。
  • ④ 徐々に頭の調子の良い日時が減っていきます。
  • ⑤ 寝たきりになり、介護が必要になります。

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