認知症の非薬物療法

  • 非薬物的療法とは、薬を使う治療の他に、残っている認知機能や生活能力を高めることを期待する治療法のことです。

回想法

  • 人生の歴史や思い出を、受容的共感的な態度で聞くことで、心理的な安定や記憶力の改善をはかる療法です。病院や施設、地域などで行われていて、回想法には個人単位で行うものと、グループ単位で行うものがあります。

リアリティ・オリエンテーション

  • 見当識障害を解消するための訓練を行います。現実の何気ない情報(今居る場所や日時などの質問)を提供し、それを何度も繰り返すという非常に簡単なものです。対人関係や協調性を取り戻すことや、残っている機能に働きかけることで、認知症の進行を遅らせることを期待する療法です。病院などで行われていて、少人数のグループで行うものと、日常のケアの中で行う24時間制のものがあります。

音楽療法

  • 音楽療法とは、音楽のもつ生理的、心理的、社会的働きを用いて、心身の障害の軽減回復、機能の維持改善、生活の質の向上、問題となる行動の変容などに向けて、音楽を意図的、計画的に使用することです。音楽療法士によって、生理学、解剖学的視点から研究を重ね、長期的な目標をたてて、参加者の状況を見ながらプログラムを進めていきます。

理学療法

  • 理学療法士によって、身体に障害のある者に対して、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行わせ、電気療法、マッサージ、温熱その他の物理的手段を加えることです。運動療法と物理療法、動作訓練があります。

作業療法

  • 作業療法士などの指導によって行うリハビリテーション訓練のうち、主に巧緻性(細かい作業)、ADL(日常生活動作)、上肢の運動機能、高次脳機能の向上を目的として、身体又は精神の障害に対し、手芸、工作、その他の作業を行い、応用的動作能力又は社会的適応能力の回復を図る療法です。

レクレーション療法

  • 娯楽的なものから、複雑なゲーム、スポーツ、お祭り、絵画などを行います。

園芸療法

  • 花と緑に触れることで、癒しの効果を目的としています。

ペット療法

  • 動物との触れ合いで、精神の健康を図ります。

その他の非薬物療法

  • ラジオ体操、リズム体操、ストレッチ体操、有酸素運動、散歩、環境の整備など