失行の症状と対応・ケア

認知症の中核症状に、失行があります。

  • 失行とは、認知症の中核症状の一つで、手や足などの運動を行う体の器官(運動器)には異常が見られませんが、目的とする行動の方法を理解していても、目的にあった行動ができなくなる状態をいいます。

失行の種類と症状

  • 観念失行 ・・・ 物の名前や使い方が説明できても、実際に使うことができません。
  • 着衣失行 ・・・ 着ることができなかったり、間違った服の着方をするなどします。
  • 構成失行 ・・・ 物を形作ることが上手にできなくなります。
  • 観念運動失行 ・・・ 自発的な動作はできますが、指示されたり、模倣による簡単な動作ができなくなります。
  • 腔顔面失行 ・・・ 観念運動失行が、口腔顔面領域に起こります。口を開けたり、舌を出したりする動作が意識的にできなくなります。

    他にも色々な種類があります。

失行への対応とケア

  • できない行為に対して、過度な指摘や訂正を行わないようにして下さい。自信喪失や意欲の低下に繫がってしまいます。対応としては、まず物の置く場所を限定して、使用する物の数と機能を減らし、困惑しない環境を整えて下さい。そして、日常生活に必要な物で、集中できる静かな場所を選び、ゆっくりと手を添えて、援助をしながら反復練習を行って下さい。その際に、混乱を防ぐため、一度に複数の指示をせず、1つのことが終わってから次の指示をし、自信をつけて貰うために、実施できたことを褒めて下さい。

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