失認の症状と対応・ケア

認知症の中核症状に、失認があります。

  • 失認とは、認知症の中核症状の一つで、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚(五感)には異常が見られませんが、対象を正確に認識できない障害のことです。原因の多くは、脳腫瘍や脳血管性障害によるものです。

失認の種類と症状

  • バリント症候群 ・・・ 遠近感が障害されて、箸などでおかずが掴めなくなってしまいます。
  • 物体失認 ・・・ 物の区別がつかなくなってしまいます。
  • 半側空間無視 ・・・ 身体の左右どちらかの感覚が対象を認識できなくなり、空間の半分側の物体や文字が見えなくなる状態です。半分側が見えないので、壁や物にぶつかることがあります。
  • 地誌的障害 ・・・ 自分の居る場所が分からなくなったり、知っている道で迷ったり、道順をたどれなくなります。
  • 相貌失認 ・・・ 人や家族の顔が認識できなくなったり、鏡に映る自分の顔を侵入者と間違えたりします。

    他にも色々な種類があります。

失認への対応とケア

  • 上手にできない行為に対して、過度な指摘や訂正を行わないようにして下さい。自信喪失や意欲の低下に繫がってしまいます。半側空間無視の場合は、一人で上手に食事を取ることができなかったり、地誌的見当障害では、トイレの場所がわからず失禁することがあります。どのような時に支障が起きているかを観察して理解し、できない部分をさりげなくサポートしてあげて下さい。

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